OCFLでは、年3回、TOEICの団体受験(TOEIC-IP)を実施しています。目標(英語の先生方にはノルマになりますが)は1年目に100点アップ、2年目に80点アップですが、目標をはるかに上回る点数の伸びを達成する学生が続出しています。880点以上取って奨学金をゲットした学生も出る一方、600点や800点の壁を越せずに歯ぎしりする学生もいて悲喜こもごもですが、1年前の同時期のTOEIC-IPから250点以上得点を伸ばした学生たちのうち、3名に藤野校長がインタビューをしました。それぞれが自分なりの努力をしてきたことを皆さんに知ってもらい、英語学習の参考にしてほしいと思います。
第1回目は、キャビンアテンダント・エアライン科の尾嶋唯さんです。尾嶋さんの昨年5月のTOEIC-IPは420点、今年5月は705点で、285点もアップしています。
(以下 Fは藤野校長、Oは尾島さんです。)
F:尾嶋さんは、1年次後期の「TOEIC対策」のクラスが前期から1レベル上がりましたね。
O:はい。2回目のTOEIC-IP で555点取ったので、上のクラスに上げてもらいました。
F:今回、さらに良い点を取ったので、後期からはもう1つ上のクラスに上るかもしれませんね。ところで、OCFL入学前にTOEIC を受けたことがありますか?
O:はい、一度だけですが。それよりも英検に力を入れ、準2級と2級を取得してから入学しました。私は商業高校出身で、英検は3級取っただけで英語にあまり自信がありませんでした。入学までに英語の学習に力を入れなさい、英検をもっと受験しなさい、とOCFLの先生から強く勧められましたので。
F:入学してからの英語の授業の印象はどうでしたか。
O:英検2級を取得していたので、「英検準1級対策クラス」に入れられましたが、レベルが高すぎてとてもついていけないと焦りました。他方、「TOEIC対策」のクラスは中レベルでしかも週2回もあるので、着実に力が伸びていく実感のもてるクラスでした。
F:1年次で特に印象深かった出来事は?
O:カンタス航空・キャビンアテンダント研修です。自分の英語力の不完全さを思い知らされました。
F:それは、カンタス航空の訓練中のことですか?
O:いいえ、カンタス航空の訓練に入る前のUWSカレッジでの英語研修(※右写真)です。日本人以外の中近東や韓国、中国の学生たちの英語が聞き取れず、筆談したほどです。
F:それは英語圏以外の留学生のなまりのせいかもしれませんね。誰しも慣れるまではわかりにくいものです。
O:訓練のほうは、インストラクターの英語がほとんど問題なく理解できました。
F:それは、事前研修で、客室業務の専門用語などを予め学習したからでしょう。また、自分に興味のある分野であれば外国語というバリヤーは比較的楽に乗り越えられるものです。
O:とにかく、海外研修をきっかけに、後期から特に英語学習に力が入り、通学途中もリスニングCDを聞くことを続けました。それと、自宅でもTOEICの問題集を何度も繰り返し解きました。4〜5回繰り返し解いてから次の問題に移るという方法を続けました。また、わからない箇所があれば、教員室の英語の先生に何度も尋ねに行きました。でも1年次は600点の壁をどうしても越えることができなかったので、今回の成績には自分でも驚いています。
F:努力の結果はすぐにでるとは限りません。ある程度蓄積されてから突然開花するということもあります。ところで、就職活動はどうですか。
O:おかげさまで、航空業界で1社内定を得ました。
F:英検の準1級は?
O:卒業までにチャレンジするつもりです。
F:がんばってください。