本校のパンフレットやホームページでおなじみの国際留学科の卒業生、鋒山佐恵さんが8月7日(日)の朝、読売テレビの「グッと!地球便」という番組に出演しました。
この番組は、海外で活躍する日本人の生活を紹介しながら、日本の家族とつなぐドキュメンタリー番組です。
鋒山さんは、本校の国際留学科からカリフォルニア州にある提携大学、Merced Collegeに進学し、卒業後は介助犬訓練士になるべく、2007年にSanta Rosaという町にある、訓練士養成の大学に進みました。そこで、訓練士としてBachelorの資格を取り、より高い専門知識と技術を身につけるため、現在もスタッフとして働きながら勉学を続けています。
この番組で、アメリカでの鋒山さんの仕事ぶりや、生活の様子がわかると同時に、彼女の新たな夢にかける情熱が伝わってきそうです。
また、彼女の生活の一部である、レトリーバーもたくさん出てきますので、犬が大好きな方も是非ご覧ください。
番組内容はこちらから→ https://www.ytv.co.jp/chikyubin/oa/110807.html
詳しい放送日時は以下の通りです。
放送局:よみうりテレビ(関西ローカル)
放送日:8月7日 日曜日
放送時間:午前10時25分〜10時55分(30分番組)
関西以外でも、以下の放送局でオンエア予定です。(遅れて放送されますので詳しい放送日時は各放送局までお問い合わせください。)
青森放送,ミヤギテレビ,テレビ新潟,山梨放送,テレビ信州,高知放送,長崎国際テレビ,テレビ大分,熊本県民テレビ,鹿児島読売テレビ,琉球放送,群馬テレビ
以下に、鋒山さんにインタビューをした際に、「介助犬訓練士」について話してくれた内容をご紹介しておきます。
1.日本でのボランティア活動から始まり、今に至っていますが、鋒山さんにとって、犬との関わりにおける最大の喜びとは?
そうですねぇ。この仕事をやっていて一番うれしい事は、犬と一緒にいる人たちの喜ぶ顔を見れることですね。人が喜ぶと犬も喜ぶ。犬が人に言いたかった事、人が犬に言いたかった事が通じ合う瞬間とか、何気なく笑い合っている瞬間とか、人が犬のすばらしさを感じた瞬間とか、その瞬間に出会えることが一番うれしいですね。
2.日本ではなく、アメリカ(留学)で「犬学」−介助犬訓練士の勉強をする意義?
この分野を勉強するのに一番いい場所を探し求めて行った結果、ここに行き着いただけです。世界中、どこにでも犬はいる。しかし、彼らに対する考え方、接し方は、世界中様々です。世界の中でも、日本は犬に対する見方は偏見が多いし、犬に対する一般知識もかなり低い。どこにいたって犬の勉強はできますが、若い人々には世界中の犬とそのハンドラーを見てほしいし、自分で人と犬とのあるべき姿を探してほしいと思います。
3.介助犬訓練士として、これだけははずせないという大切なこと、または訓練士としての心構え
これは訓練士だからというわけではないかもしれませんが、とにかく向上心を忘れないこと。訓練士に何が正解で何が間違っているというものはない。何が正解で何が間違っているのかを決めるのは自分。だから、ある偉い人が言った事だけを信じるのではなく、全ての人の意見を聞き、自分が納得するやり方を常に探し求め、向上していくことだと思います。それと、訓練士といのは犬を相手にする仕事ではない。人を相手にする仕事。犬に何かを教えるより、人に何かを教える方が10倍難しい。つまり、犬を相手にする時間より、人を相手にする時間の方が10倍多い。だから、犬学を勉強する前に、人学を勉強する。まずは、その犬をハンドリングする人を理解し、そして犬を理解し、彼らのコミュニケーション能力や関係の向上を助けるのが訓練士の仕事だと思います。
4.訓練士を目指そうとする人への一言メッセージ
私は、訓練士とは、人が犬に伝えたい事を聞き、犬が人に伝えたい事を聞き、それを通訳する仕事だと思っています。人は犬の上に立つのではない。もちろん、犬が人の上に立つのでもない。お互いに理解し合い、分かち合い、ともに生きて行く関係だと信じています。上下関係ではなく、信頼関係で結ばれた関係を全ての人と犬に持ってもらいたい。そして、犬たちのすばらしい力を、世界中の人に知ってもらいたい。訓練士とは、一見華やかそうですが、実際にはとっても厳しい世界です。しかし、私たちの努力が、世界を変えられるかもしれません。がんばりましょう。
鋒山 佐恵