アニマルサイエンス専攻に在籍する学生は、OCFL卒業後、海外の大学で動物看護や獣医学、環境や野生動物の保護などの勉強をします。海外留学に必要な英語力を身に付けると共に、後期は6時間の獣医師による授業の履修、動物関連施設の見学などを通して、専門分野の基礎知識を習得します。
今年は、9月に大阪市動物管理センター(おおさかワンニャンセンター)、11月に王子動物園、12月にペットショップに出かけ、施設内を見学させていただき、スタッフの方のお話しを伺いました。参加した学生の感想文を一部紹介します。
「動物管理センターの見学は、私にとってすごくいい刺激になったと思います。まず驚いたのは、センターに来る犬猫の量でした。自分が飼いたくてペットを飼ったのに、手に負えなくなり捨ててしまう勝手な人や、野良化する犬猫が多いのに驚きました。
私が動物看護士になりたいと思ったきっかけは、以前飼っていた猫が白血病で死んでしまったことでした。白血病とわかった時には既に手遅れで、2回目の輸血の前日、学校から戻った時に死んでいました。
アメリカでは、動物医療は日本より進んでいると聞いたので、アメリカで動物医療を学び、たくさんの動物を助け、私のような悲しみを感じる人をもっと減らしたいと思いました。
この研修で、ただ動物好きなだけで動物看護を勉強するのではなく、現実を理解して行かないといけないと思いました。やって行けるのか、と不安にもなりましたが、やっぱり多くの動物を助けたいので、アメリカで頑張って勉強して動物管理の資格を取得し、動物病院で働きたいと思います。より一層やる気が出たので、今回の研修はとても良かったです。」
「兵庫県神戸市にある王子動物園に行って来ました。今回の目的は、動物園の展示方法と、主に象の行動の観察でした。今回の実習で、動物の見方や動物園の楽しみ方がとても変わりました。例えば、今までは「象は大きいな」、「キリンの首はやっぱりながいな」とかいうことしか思いませんでした。しかし、象を長い間観察していると、歩き方やメスの象の乳の位置、鼻の器用さなど、初めての発見がばかりで、今まで以上に楽しく象や他の動物を楽しく見ることができました。
展示の方法については、動物本来の行動を引き出すために遊具を多く設けたり、観覧者がより楽しく動物を見るために檻をなくしたりするなどの工夫がなされていました。また、飼育係の方たちが、動物についての解説や説明をわかりやすくポスターにまとめ、展示する工夫もなされていました。
資料館では、動物の骨の形やえさの量・種類、鳴き方、冬眠の仕方、卵の大きさなどが模型を使ってとてもわかりやすく説明してあり、見たり感じたりする体験もできたので、どの世代も楽しめると思いました。実際に私も資料館で夢中になって時間を忘れてしまうほどでした。
最近では、それぞれの動物園が様々な工夫を凝らし、今まで以上に楽しむことができますので、是非動物園の楽しさを知ってほしいと思います。」