本校では語学力の向上とサービススタッフとしての技量の向上を目指し、海外のホテルで実際に就労体験ができるインターンシッププログラムを実施していますが、今年度はグアムにある五つ星ホテル「マリオット リゾート&スパ」でインターンシップを実施いたしました。
最初に現地のホテルスタッフより、海外で働くための方法やそのために必要なことや心得などについて、レクチャーを受けました。
いきなり自己紹介を英語で行うよう指示されたり、ホテルの専門的な業務について個人の意見を求められたりと、学生にとってはかなりハードルの高いレクチャーではありましたが、学生たちは持てる力を全て出し切って真剣に取り組んでいました。
レクチャー終了後、一般観光客の入れない社員エリアの食堂でランチを楽しみ、マリオットの”社員”としての”自覚”が芽生えたところで、いよいよ現場でのインターンシップが始まりました。
まずは全員がメインレストランのスタッフを経験します。レストランには席への案内係や、会計係、オーダーを取って運ぶ係、片付けをする係、ビュッフェの料理を補充、盛りつけをする係などたくさんの仕事がありますが、学生にマンツーマンで社員が付き添い、全ての仕事を経験できるよう配慮されていました。
学生たちは初めのうちは社員のサービスをただ眺めているだけでしたが、時間と共に慣れてきて積極的に自分からサービスできるようになってきました。社員と学生の会話は全て英語で行われるため、業務の細かい指示やコミュニケーションがしっかり取れているのか心配しておりましたが、お客様に迷惑をかけることもなく最後までしっかりサービスをやり通すことができたと思います。
レストランの次はフロント、ベルなどの宿泊客に関わるインターンシップに取り組みました。こちらはレストランのときのようにたくさんの人数を一度に引き受けていただくことはできないため、幾つかの少人数のグループに分かれての実施になりました。
こちらもグループ毎に社員が付き添い、最初は見学するところから始まりました。レストランの仕事に比べ、より高度な語学力を必要とする業務が多く、レストランの仕事とは違う緊張感の中で学生たちはインターンシップを行うことになりましたが、日本人観光客とフロントスタッフのやりとりを通訳するなど、臆することなく業務をこなしてくれていました。
学生たちにとっては、日常の勉学で培った語学力を苦労しながらも発揮することができ、またホテルスタッフの業務をプロの現場で体験することができた本当に有意義なインターンシップであったと思います。
なお、今回のグアム研修はインターンシップだけではなく、観光やショッピングを楽しむ機会がありました。
日本では真冬の時期に、学生たちはマリンスポーツを楽しんだり、免税店でのショッピングに出かけたりしながら南の島のリゾートを満喫できたようです。