OCFLの国際留学科を卒業し、平成21年6月にオーストラリアへ向けて出発した河合佑樹君。パースにあるCurtin International CollegeのFoundation Courseを経てCurtin Universityに入学しました。今まで何度もキャンパスニュースで留学の様子を伝えてもらいましたが、今回は大学卒業を控え、留学が自分にとってどんな意味を持ち、自分の人生にどのような影響を与えたか、率直に語ってもらいました。
何度かオーストラリアのパースから留学の近況報告をしていますが、今回は少し趣向を変えて、これまでの僕の留学生活を振り返ってみたいと思います。僕の留学は半年間の大学準備コースと大学で3年の計3年半の予定で、今年が最後の年となりました。僕は留学先を選ぶときに専攻のほかに日本人の学生がいるかどうかを基準にしました。そしてパースを選んだわけですが、僕の場合、日本人は自分一人だけの環境で勉強することになりました。この環境は自分を追い込む分、勉強に集中できますが、その代わり、日本語で相談できる相手が身近にいないという点で精神的につらい経験を何度もしてきました。
こっちでの生活に慣れ、英語もなんとか使いこなせるようになった今思うのは、やはり海外で生活するのに性格がかなり関係していて、もともと海外なんてこれっぽっちも興味のなかった僕にはここでの生活は合っていないなということです。でも、だからといって留学したことを後悔はしていません。何故かというと、留学のそもそもの目的が楽しむことではなく、自分を過酷な状況に追い込んで、人間的に成長させるためだったからです。そういう意味では、今のつらい経験は確実に自分を人間的におもしろくしてくれていると思います。これが楽な道を行くか過酷な道を行くかの違いだと思っています。僕にとっての留学は、どんな過酷な状況でも耐えしのぐことができる自信を与えてくれる、とても有意義な経験です。
僕は高校生の時、留学なんか全く頭になかった一人でした。でも進路選択でどんな自分になりたいかって考えた時に周りに流されるような人間じゃなく、自分というものを持っている人間になりたいと思いました。そのための道が僕にとっては留学でした。何事もやってみるまでできるかどうかなんてわかりません。やってみてできないということが分かっただけでもそれは成長です。僕はいつまでも成長する人間でいたいと思っています。まずは卒業目指して頑張ります。