今年もアジア言語ビジネス科中国語・英語ビジネス専攻1年生の学生(希望者)が、北京語言大学で、中国語漬けの夏休みを過ごしました。以下、参加学生のレポートの一部を紹介します。
★ N・Tさん
中国の生活に慣れるまでは大変な毎日でした。交通マナーが日本とは大違いですので、少し怖かったです。学食のご飯は基本辛めですが、自分でおかずを選べるのがよかったです。特に小籠包(小サイズの肉マン)などがおいしかったです。仲良くなった外国人の学友たちと外のおいしい店を探すのも楽しかったです。
中国語の授業はついていくのが大変でしたが、大学の先生と放課後に会話したり、寮で単語を勉強したりと、努力した結果、後半はコミュニケーションがスムーズになり、毎日の学習がとても楽しくなりました。
この1ヶ月は私にとってとても充実した1ヶ月でした。中国で学んだことを忘れないよう、日本でも中国語を話す機会を増やし、中国語検定にも積極的に挑戦するつもりです。また、現地で中国語の話せない外国人とはやはり英語でコミュニケーションをとらないといけなかったので、英語の重要さも身にしみて感じました。今後は両方の言語の習得に力を入れていきたいと思います。
★ K・Mさん
中国語だけで生活しなければならない環境に最初は苦労しましたが、だんだん慣れるにしたがい、中国語を話すことが楽しくなりました。地元のお店では、まず中国語で何を買いたいのか伝えなければなりませんでしたが、優しく接してくれた店員が多く、安心して買い物をすることができました。
中国料理はとても自分に合っていたので、食に関しての苦労はありませんでした。学食は安価で量が多いのでうれしかったです。8元(約100円)の定食ではごはんとおかず3品(肉が1、野菜が2)とスープがついていて、1人で食べきれず、友達と2人でシェアしたこともありました。
大学の授業で心がけたことは、間違いを恥ずかしがらずに発言することです。発音もすぐに訂正してもらえるので、上達につながりました。クラスメイトとのコミュニケーションは中国語が基本でしたが、通じない内容はすぐに英語に切り替わるので、英語の必要性も感じました。この研修での経験を今後の学習に役立てたいと思います。
★ S・Y君
北京に着てからの最初の一週間はなかなか現地での生活になじめず、水のせいか体調もよくありませんでしたが、だんだんと耳が慣れて聞き取ることができるようになるにつれ、現地の生活にも適応できるようになりました。
クラスでも最初は中国語に自信がなくてこちらから話しかけることができませんでしたが、そのうち、イタリア人やスペイン人のクラスメイトと仲良くなりました。他国の友人ができたことが、今回の研修の最大の収穫です。
せっかく北京に来たのだからという思いで、目一杯観光も楽しみました。昔から行くのが夢だった万里の長城からの景色、故宮博物館の展示物や歴史的建造物などには感激しました。
反省点としては、旅行の準備不足で、現地調達できないものもあり困ったことです。事前研究が不足していました。
また、もっと積極的にクラスメイト全員とコミュニケーションを取ってもよかったかなと思います。ともあれ、大きな事件もなく、無事に過ごせてよかったです。また、機会があれば中国に行くつもりです。
★ F・M君
初めての海外研修はあっという間に過ぎました。様々な国の人々との交流の中で、戸惑ったり、恥をかいたりもしましたが、そういう失敗もしておいてよかったと思います。ロンドン・オリンピックでお互いの国のメダル数を比べあったりしました。また、韓国人のクラスメイトからは8月15日が何の日か知っているかと試されたりしました。また、日本が好きで日本語も学んでいる留学生もいました。そういう環境の中で自分が日本人であることをいやでも自覚せざるをえませんでした。
語学を学んでいる以上、なるだけ高いレベルに達するようがんばりますが、たとえ下手だったとしても、言葉を発して強い思いを持って伝えようとすることが大事だと知りました。国によって文化が異なるだけでなく、発想も違うということも知りました。今回の経験を経た私は、将来、いろいろな国の人々からなる職場でぜひ働きたいと思うようになりました。中国に行く前は中国が嫌いになるのではと心配しましたが、全く逆で、現地の人々の熱気や暖かさに触れて、再び中国に行ってもっともっと中国のことを知りたいと思うようになりました。