OCFLの国際留学科には、日本で唯一、動物、環境分野での正規留学を目指す、アニマルサイエンス専攻があります。開講されてからまだ歴史の浅い専攻ですが、卒業生たちは、獣医師、動物看護士、アニマルトレーナー、研究者として日本国内はもとより世界各地で活躍しています。
本校在学中は、海外で専門分野の勉強をするための英語学習が中心となりますが、獣医師による授業や校外学習なども行っています。
今年度は、天王寺動物園(大阪市)、王子動物園(神戸市)、大阪市動物管理センター、ペットショップなどを訪問し、施設見学とそこで仕事をされている方々のお話しを伺いました。
アニマルサイエンス専攻に在籍する学生は、子供の頃から動物や環境問題などに興味は持ってはいるものの、専門知識については、まだ受身的に吸収している状況です。校外学習では、今まで知らなかったことを実際に見たり聞いたりし、たくさんのこと学びました。間もなく始まる留学生活への大きなエネルギーになったことと思います。
以下は、9月28日に実施した動物管理センター見学の後の感想です。
「…人間の身勝手な理由で連れてこられた動物を実際に見ました。元気のない印象を受けました。十分な愛を受けなかったのかもしれないと思い、少し心が痛くなりました。日本全国で年間何十万匹が殺処分されている現実を知り、何とかしたいと思いました。これから動物のことを勉強する上で、貴重な体験をすることができました。…」
「…見学前は、嬉しい反面、不安もありました。捨てられたり、飼えなくなった動物の殺処分を行う所だと思っていたからです。しかし、狂犬病の予防、野良猫の避妊、迷子の犬や猫の保護、動物の譲渡会など、動物を保護するための他の仕事もたくさんされており、その説明もしていただきました。…」
ペットショップでの見学では、取り扱っている動物種、展示方法、法令順守、衛生管理、動物福祉などの観点から、店内を見学させていただきました。12月6日には、王子動物園で校外学習を行いました。
学生たちはまだ夢に向かってスタートしたばかりですが、今年中には海外へ出発し、数年後にはプロフェッショナルとして立派に活躍してくれることを期待しています。