2009年よりIowa Western Community Collegeに留学している金伽初鮪qさんからの留学レポートです。卒業を間近に控え、4年間の留学生活を振り返ってもらいました。
レポートは多岐にわたるためPart?〜?までの4回に分けてお届けします。
第1回の今回は、彼女が過ごしたキャンパスの情報です。
大学は農業地帯にあり、緑が多く、家畜の牛や馬、野生の七面鳥、狸、スカンク、キツツキ、鹿、リスなども日常的に現れます。冬は吹雪になるほど寒く、夏は40度以上の暑い日がありますが、湿気があまりないため苦痛ではありません。
最近、大学の施設が一新されて近代的になり、特に図書館には紙の書籍が一切なく、ネット上の書籍サーチエンジンで、文献や論文をデータで取得するという方法を取っています。
キャンパス内にはいくつかの寮があり、私が夏に2か月間住んだビレッジの住み心地は大変良かったです。共同のリビングルーム、各部屋にベッド、衣装棚が完備されており、離れのような建物には洗濯機、乾燥機、テレビ、机があって、24時間出入りできます。
大学の寮は基本的に相部屋なので、本当の意味で住み心地が良いかどうかはルームメート次第です。私の最初のルームメートは、夜中に大声で電話をしたり、友人を連れ込んだり、人の食材を勝手に使ったりしたため、寮母さんに頼んで別のルームメートと同室にしてもらいました。
大学には、図書館、娯楽施設、売店、保健室などがありますが、他にも学習サポートセンターというところがあり、チューターと呼ばれる学生が無料で勉強を教えてくれます。留学生に英語を教えてくれるチューターもいます。留学生でもチューターになることができます。
それから、最近、バスが通るようになりました。アメリカ人学生はもちろん、特に車のない多くの留学生が、少し遠出したい時に利用しています。バスは、学校から市内のショッピングモール、隣のネブラスカ州のオマハ(Iowa Western Community Collegeの最寄りの国際空港はオマハ空港です) まで出ています。このバスの開通は、留学生にとっては本当に有難いことだと思います。
アルバイトのことを少し書きます。留学生は学校内でしかアルバイトはできませんが、職種の一番人気は図書館の司書です。座っていられるし、尋ねられることと言えは、パソコンやプリンタの使い方など、それほど難しくありません。仕事中にパソコンでYou Tubeやオンラインゲームをしていても構いません。同じぐらい人気があるのが寮母さんの仕事です。寮の受付は24時間なので夜勤もありますし、仕事にも責任が伴いますが、寮費と食事が無料で個室が与えられ、お給料がもらえます。アルバイトの時給は8−8.5ドルですが、物価の安いアイオワで、これはなかなか良いと思います。留学生は週20時間まで働くことができます。が、もちろん勉強も大事ですので、両立をしっかりしなければなりません。成績が落ちると首になる、という噂も聞いたことがあります。そもそも何をするためにアメリカに来たのかを考えれば、アルバイトのせいで成績を落とす、というのは本末転倒ですね。