前回に続き、京都外大へ編入した板東真紀さんから届いたレポートをご紹介します。今回は大学の授業スタイルや普段の学習習慣、また、編入生としての大学生活の心構えなど、編入を目指す学生達にとって大変参考になる内容ばかりです。これから志望校選びや受験対策を進めて行く上で、板東さんのメッセージを是非心に留めておいてもらいたいものです。
大学の講義は基本的に自分で調べたり、発言したりすることが増えて専門学校のときとは違うスタイルで戸惑うこともあります。でも、先生との距離が近くて少人数のクラスで何回も練習するうちに慣れてきます。もちろん、大学の講義は多い時で150人を越えるクラスもあります。人前で自分の意見を伝えることは誰も容易にできることではないと思います。大阪外語の2年生のとき、山藤先生の授業で「板東さん、どう思いますか?」と言われる度にドキドキしながら発言したのをよく思い出すのですが、本当にいい練習だったと思います。今もやっていますが、たまに当時使っていたテキストを読み直しています。懐かしい気持ちとよく怒られながら問題を解いていたときのことを思い出します。
当時からよく山藤先生にも「見聞を広めるために本を読みなさい。」と言われていましたが、今その意味が本当によくわかります。新聞を読むことももちろん大事です。外大図書館には、国内だけでなく英字新聞や欧州などの新聞も取りそろえてあります。最近はスマートフォンの普及に伴いアプリなどで、ニュースを読んでいる人もいますが私が履修している講義の先生も言うように、紙の記事に比べ圧倒的にネットのニュースは’情報量’が少ないといいます。目に入る記事や見出しの量が違うためです。朝、10分だけ早く登校して一面だけでも目を通す。これを週5日行うと不思議と世の中の動きが手にとるように分かり始めます。
話がそれましたが、本を読む習慣を養っておくこと、大学でどんな研究がしたいのかを具体化しておくと、編入後の大学生活も意欲的になれると思います。編入を目指しているとどうしても編入することだけがゴールだと思ってしまいます。確かに、京都での大学生活や大学生としての新しい感覚や刺激はとっても楽しいことだと思います。耳が痛いかもしれませんが、1年後には就職活動が待っています。外大にはさまざまなサークルがあり他の大学生との交流も増えて楽しいことに溢れています。でも、目標を持って過ごしていけばより充実した大学生活を過ごせると思います。編入試験が全てではないです。どんな大学生になりたいか、大学で知りたいこと挑戦してみたいことを思う存分にやってみてください。
編入すると、一人で昼食をとったり友達ができにくいと思われがちですが、編入生対象のオリエンテーションがあり、友達もたくさんできるので安心してください。外大に来る人は、留学も視野に入れている人が多いと思います。私も、3年次編入だったので長期留学する場合、休学することを勧められました。就職活動のことを考えると一番ベストな方法だと思います。春季・夏季長期休暇中にも、海外ボランティアやインターンシップなどのプログラムも豊富にあるので挑戦してみてもいいかもしれません。国際交流センターの先生方も遅い時間まで相談に乗ってくれますよ。留学を考えている人は一度相談してみてください。