昨年本校を卒業し、同志社大学に3年次編入した木森千歌さんのレポートをご紹介します。
本校のアジア言語ビジネス科で2年間韓国語を学んだ木森さんは、韓国社会の背景や人の行動メカニズムなど、社会学を通して研究してみたいと思うようになり、今まで学んでいた言語の分野ではなく全く異なる分野である社会学科を志望しました。幸い同志社大学の社会学科には日韓の研究をするゼミがあり、木森さんは大阪外語で培った韓国語能力を活かして現地韓国での取材や原文の資料に取り組み、ドキュメンタリーの作成など多忙な1年間を過ごしました。
入学当初、木森さんは、「授業についていけないんじゃないか」と不安だったと言います。しかし、実際は難しいものではなく、基礎を学ぶ授業と応用する授業を同時に学ぶことができ、自分が思っていた以上に効率良く勉強できたそうです。4月から4年生になって就活も加わり一層多忙な日々が待っていると思いますが、大阪外語で培った語学力も武器にして、木森さんの希望の就職ができるよう陰ながら応援しています。
初めまして、私は大阪外語専門学校2013年度卒業生の木森千歌です。私は今、大阪外語のアジア言語ビジネス科・韓国語専攻を卒業後、同志社大学社会学部社会学科というところで社会学の勉強をしています。社会学は、一言で言えば、私たちが暮らす社会に起こること、その全てが研究対象です。少子高齢化・労働・災害・宗教・流行…。社会学の分野は幅広いですが、その中でも、私は日韓を含む国際社会について学びたいと思い、社会学科へ進学しました。編入生なので、毎日授業で忙しくしていますが、社会学についてより知識や思考を深めようと頑張っています。
今回は、私が所属するゼミの紹介をしたいと思います。私が所属するゼミの先生は、日韓関係や在日朝鮮人の方を専門に研究されているので、ゼミもそれに合わせたような活動をします。私のゼミでは毎年3年生の春から秋にかけて、ドキュメンタリーのようなショートフィルムを撮影するのですが、今回は、京都にある京都朝鮮初級学校(日本でいう小学校)を取材し、その一日や子どもたちの様子をフィルムに収めました。日本では未だ不平等や偏見の中にある在日の方々・朝鮮学校ですが、先生や父兄の皆さんへのインタビューや、子どもたちの様子を撮影することで、今まで見えていなかったもの、在日の方々が置かれた状況の背景などが少しずつ見えるようになります。ここで全てを紹介するのは難しいですが、それまで持っていたイメージと全く違う、先生も父兄の方も学校と子どもたちのために尽力する暖かい学校だということが、私たちが作ったビデオで少しは紹介できているのではないかなと思います。
また9月にはゼミの合宿も行いました。行き先は韓国・全州大学です。先生の方針で、誰もが行くソウルではなく地方の全州に行くことになり、出発前からとても楽しみにしていました。日本から韓国、そして韓国から日本への帰国も韓国での現地集合・現地解散。全州合宿でのメインは、全州大学の学生との交流授業です。
3つのグループに分かれ、韓国と日本の社会でどんな部分が違い、また似通っているのか、討論し、発表しました。その他全州観光もしましたが、何よりも楽しかったのは現地の学生との交流です。
夕食は必ず全州大の学生の方と一緒にし、焼酎とビールを混ぜた爆弾酒を飲みながら色々な話をしました。日本語の上手な学生もたくさんいましたが、大阪外語で学んだ韓国語を使って会話することで、より親しくなれたと思います。今回の合宿の間、現地の学生とずっと行動を共にしたことで、韓国の人間関係をより実感することが出来ましたし、これから国際社会や韓国についてより学びたいと思うきっかけになりました。この機会を活かし、さらに勉強に励みたいと思います。