国際観光・ホテル・ブライダル科の2年生が、サントリーの山崎蒸溜所を見学しました。
山崎蒸溜所はサントリーの創業者である鳥井信次郎氏により、日本人の繊細な味覚にあう国産ウイスキーづくりを目指し、日本初の本格的なウイスキー蒸溜所として1924年に設立されました。
後にニッカウヰスキーの創立者となる竹鶴政孝氏が初代所長として山崎蒸溜所の立ち上げに関わっていたことは、現在NHKの朝の連続ドラマ「マッサン」で紹介されていますが、鳥井氏が山崎を選んだ理由は、京都と大阪の県境で交通の要衝にありながら、万葉の歌に詠まれるほどの名水の里であり、ウイスキーをつくる上で欠かせない”良質な水”と”自然環境”の両方が揃った場所であったためです。
山崎蒸溜所のレンガ色の四角い建物の壁面に描かれた、”山崎”と”SUNTORY YAMAZAKI DISTILLERY”と書かれたロゴは、京都〜大阪問を列車や車で行き来したことのある人なら、必ず目にする位置にあり、蒸溜所内も見学者があっても、従業員の作業に支障がないよう工夫されており、ウイスキーを日本人にとってもっと身近なお酒にしたいという鳥井氏の思いが見事に形にされていると感じました。
ウイスキーの原料である麦の仕込みから発酵、蒸留、貯蔵までの作業過程を係員の誘導でつぶさに見学することができ、20歳以上の参加者にウイスキーの試飲ができるようプログラムが組まれており、ウイスキーへの理解を高める工夫が随所に見られました。
今回参加した学生は、卒業後ホテルやブライダル関係に仕事でお客様に飲食物を提供する立場になる者も多く、実際に提供する可能性のあるウイスキーがどのような過程でつくられているのかを学習することができたことは、大変良い経験になったと思います。以下、参加した学生たちの感想です。
●春からホテルの料飲部門で働くことが決まっているので、本当に勉強になりました。これを機にもっと知識を身につけ、お客様に自信を持って説明できるスタッフになりたいです。
●ウイスキーは美味しいだけではなく、他のアルコールに比べカロリーや糖質、プリン体が少なく、ポリフェノールが含まれていると聞き驚きました。
●NHKの朝ドラを見ているので、舞台になっている蒸溜所に見学に行くことができて良かったです。
●ブレンダーの方のお話が良かったです。長い年月をかけて何種類もの原酒を組み合わせて作られるウイスキーは「過去のブレンダーと未来のブレンダーの共同作業で作られる。」という言葉が素敵だと思いました。