中国国家観光局主催、「第1回 中国ツアープランニングコンテスト」が実施されました。これは日本旅行業協会・日本航空・JTB・国土交通省観光局・トラベルジャーナルなどが協賛・後援・運営する「若者による、中国の新しい旅行企画を提案する」コンテストです。
11月26日に東京で授賞式が行われました。
主催者によりますと全国からの応募数221件、入賞者は100名だそうです。入賞者は12月末に、全員が「中国旅行」に招待されることになります。
本校からの応募者は10名、内9名が入賞を果たしましたが、準グランプリをはじめ上位の各賞に4名が選ばれました。上位入賞者数4名は、全国の大学・専門学校のうち本校がトップです。
準グランプリ 辻あゆみ さん (国際観光・ホテル・ブライダル科 旅行・観光専攻)
ツアー名「三人で行く遙かなるシルクロード〜冒険と出会いの旅」
2014年に「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」が世界遺産登録され、2015年はシルクロード観光年と位置づけられています。辻さんの企画では彼女の地元で、シルクロードの終着点ともいえる奈良の「正倉院展」の見学から始まり、ウルムチ、カシュガル、敦煌、西安と夜行列車なども使用して辿る全11日間のロマン溢れる旅行の叙事詩です。
特別賞 伊藤 樹莉さん (総合英語科)
ツアー名「シネマ・トリップ チャイナ 映画のロケ地巡り 映画村観光も」
伊藤さんは映画鑑賞が趣味だそうで、中国を舞台にした映画のロケ地巡りを企画しました。特にトムクルーズ主演の「ミッション・インポッシブル?」のクライマックスシーンで使われた水郷古鎮「西塘」が印象的だったそうです。日本映画では高倉健主演の感動作「単騎、千里を走る。」のロケ地「麗江」もツアーで訪問します。
特別賞 高橋 松男 さん (アジア言語ビジネス科 中国語・英語ビジネス専攻)
ツアー名「遙かなる海路 遣隋使・遣唐使に思いを馳せる 住吉大社から長安へそして奈良の地へ」
高橋さんの企画は、日中友好の歴史を辿ります。大阪発ならではアイデアで、当時の遣隋使・遣唐使を偲ぶため大阪港からフェリーで中国へ向かいます。現地では空海・鑑真・阿倍仲麻呂など、遣唐使ゆかりの地を訪問するという企画です。
審査員特別賞 寺田 峻佑さん (アジア言語ビジネス科 中国語・英語ビジネス専攻)
ツアー名「エスニックチャイナ 少数民族ゆかりの地と新規登録世界遺産を訪ねる旅」
中国の世界遺産登録件数は、現在世界第2位と圧倒的ですが、今年、世界遺産に登録された「土司遺跡群(どしいせきぐん)」はまだ、どの旅行会社でもツアー企画化されていません。世界遺産登録の理由として、土司制度は、エスニックマイノリティが独自の習慣や生活様式を保持することを許容しながらも、国家の統治のあり方を統合することを目的とした制度が評価されたそうです。この世界遺産と少数民族が暮らす場所を訪問し、中国の歴史の一端に触れるツアーにしました。
いかがでしょうか?ここでは紹介しませんが、本校他の入賞者の皆さんのツアープランもそれぞれに素晴らしいものです。
旅行は形のない商品と言われます。ツアープランでは自分自身の趣味や特技、行ってみたい・やってみたい・食べてみたいものなど好奇心や興味・憧れをツアーという形にする作業です。
今回の入賞者は、旅行専攻だけでなく、英語や中国語など語学系の学生も多数含まれ、本校生の「好奇心溢れる積極性」や「柔軟な発想」が評価された結果なのではないでしょうか。
皆さん、おめでとうございます!