アニマルサイエンス専攻に在籍する学生は、将来、日本国内外で動物や環境を護る仕事に就くため、OCFL卒業後は海外の大学で動物看護や獣医学、環境や野生動物の保護などの勉強をします。
この専攻の目的は、留学に必要な英語力を身に付けることですが、週に6時間は獣医師による動物関係の授業を履修し、専門分野の基礎も学びます。
日本における愛護動物の保護管理や啓発活動の実態を知ることを目的として、毎年1回大阪市動物管理センターで施設を見学させていただいたり、職員の方々のお話しを伺ったりしています。
動物管理センターでは、犬や猫を引き取ったり、愛犬教室や犬、猫の譲渡会を開いたり、子供たちが犬に触れ合うイベントを行ったり、苦情相談を受け付けたり、さまざまな活動を行っています。
今年は、9月30日(火)にその動物管理センターへの校外学習を実施しました。見学後、参加者ひとりひとりが感想文を提出しましたので、その一部を紹介します。
○「動物管理センターを見学するのはあまり気が進みませんでした。なぜなら、私は犬や猫がとても好きなので、その命が失われて行く場所には行きたくなかったからです。しかし、その反面、動物に携わる仕事をする上で目を背けてはいけない現状であることもわかっていました。それで、今回見学できてとても良い経験になりました。」
○「世間一般的なイメージと実際の業務にはかなりの差があることを感じた。多くの人が、収容した動物の大半が処分されると考えているだろう。しかし現実には、職員の方々は、1匹でも多くの命を救うために、いろいろな工夫をされている。今回話しをしてくださった獣医師のような方々が現場で働いてくれている限り、少しずつではあっても、むやみやたらに奪われる命は減ってくるだろう。」
○「私が想像していたよりも暗い雰囲気ではなかったのですが、ガスを送り込む機械や、生まれたばかりの仔猫がたくさん集められた部屋を見た時には、やはり心が痛みました。私たち1人1人の考え方を進歩させて、社会全体の意識が変わらないことには、かわいそうな動物を減らすことはできないだろうと感じます。」
○「今回、普段は見ることのできない場所を見たり、接する機会のない人から話しを聞いて、これから自分がどうなりたいのか、という将来のことについて考える良い機会になった。」
○「アメリカには、アニマルポリスがいることなどから、動物が日本より大切にされているという印象があるので、アメリカで、医療技術だけでなく、動物に対する考え方や、人間と動物の関係やあり方などもしっかりと学び、それを日本にも広げて行きたいと思いました。」
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