12月5日に東京で実施された第34回全国専門学校英語スピーチ・コンテストにOCFLの代表として出場した国際留学科の重田愛弥さんが第2位に相当する全国語学ビジネス観光教育協会理事長賞を獲得しました。重田さんは海外留学する準備をしており、人生を見据える視野を拡げたいと考えています。重田さんの関心のひとつは哲学で、スピーチへ向けてのさまざまなトピックを深く考察した後決めた最終テーマは、きわめて哲学的なものでした。
スピーチのタイトルは:”It’s Obvious. Or is it?”(当然であることは、本当に当然でしょうか?)
スピーチは、一見すると自明であるが、どんなことでもより深く考えると一つ以上の考え方があるとの気づきがあり、いくつかのことを再吟味すべしとする主張からはじまります。私達は今日の情報社会で情報の洪水に晒されており、それゆえ懐疑的な思考テクニックないし「思索力」を磨いていくことが、その「洪水」によって流されてしまうことなく、私達の日々の生活の中で妥当な判断をしていくことが肝要です。若い人たちが批判精神や、ディベートや、ディスカッションの訓練をより多く受けられるように、高校のカリキュラムを現代風にアレンジする時機でしょうか。「それは自明だ!いや、それとも?」と問いかけながら。教育システムに対するそのような変化は、伝統的な日本の文化や価値意識に対する脅威でしょうか?皆さんはどのようにお考えですか?盲目の人達と一頭の象に関する有名な話があります。盲目の人達は象の一部に触れましたが、結局誰も象がどんな形かを知ることができませんでした。
スピーチはこのように問いかけを発しつづけ、私達自身の信念を分析し、「自明性」に挑み続けることの重要性を強調することで締めくくられました。こうすることでのみ、私達は自分たちが真に重要で正しいと考えることを根拠づけ、望むらくは真実を知ることができるでしょう。
コンテストの前日、重田さんと引率のフランク・クレイプール先生は、午後少し時間を取って、東京の多くの観光名所を訪れました。重田さんにとっては、先生と英語で話す訓練となり、また有益なTOEFL単語を学ぶすばらしい機会でした。上野公園は、スピーチを練習する格好の場所でもありました。