今年度のカンタス航空キャビンクルー研修にはキャビンアテンダント・エアライン科1年生23名が参加してくれました。以前はカンタス航空グループのLCC(Low Cost Career)であるジェットスターを使ったこともありましたが、多少金額は張っても本体のカンタス航空を使用することで、機内でのフル・サービスを実地で学ぶことができるメリットを選びました。幸い、今年の往路は関西空港―シドニーの直行便の座席を抑えることができました。
3週間の研修のうち、最初の2週間はウェスタン・シドニー大学直属の語学学校で英語を学び、最後の1週間はカンタス航空の新人クルー研修所での機内サービス研修を中心としたトレーニングを受けます。他の航空会社が公開している研修と違うのは、ファーストクラスの研修があることです。ファーストクラスではキャビンクルーがサラダを作ったり、肉をローストしたり、サイドデッシュを盛り付けたりと、クッキングまで担当します。そして、えりすぐりの最高の素材を使って仕上げた暖かい料理を参加者みんなが試食できるのです。
ビジネスクラスの研修では、ワインの銘柄を学んだり、注ぎ方の練習をしたりします。カンタス機内でのお勧めワインはもちろんオーストラリア産高級ワイン。参加者の多くが未成年なので、試飲できないのが残念ですね。
この研修は元カンタス航空のCEO(最高責任者)の方と学校法人文際学園の理事長との間で合意がなされて12年前にスタートした、OCFLにとってはとても伝統と実績のある研修ですので、これからも実施しつづけていく予定です。参加した学生諸君には英語力を大いに伸ばし、航空業界の知識、キャビンクルーに必要な知識、技能、責任感をしっかり身につけて元気に帰国してもらいたいと思っています。